岡田ジャパン孝

オランダ戦に破れた日本代表。得失点差により、引き分けでもグループリーグの突破が決まります。
そんな中、某杉山氏や某金子氏が、一度振り上げた拳の収め所が見つからずに暴論を吐きまくってます。
カメルーン戦やオランダ戦の戦い方は何も産み出さないだの、打ち合いに行った韓国、北朝鮮は素晴らしいだの。
なーにを言っとるんだという話です。
お二方ともリアクションサッカーがお好みではないようで、あんなサッカーを続けてては日本サッカーに未来は無いとまで仰ってます。
確かにジーコ以降の代表はポゼッションを取り、パスを繋いでゴールを目指すという、一貫した下地はありました。その方向性は間違ってないと思いますし、今大会後も継続していただきたいとは思いますが、じゃあ現実志向の今の岡田ジャパンが意味がないかというと、そんなことはないと思います。
この方向性にハッキリと切り替えたのは大会直前、準備期間にしておよそ1ヶ月。それだけの準備でこれだけ戦えた訳です。
ご存知のように長谷部から後ろはJリーガー。これは国内リーグを含めた日本サッカーの進歩を現していると言えます。
前回大会時では3バックが主流だったJも、今ではほぼ全てのチームが4バックを採用するなど、この4年間でも変化しています。
この点は非常に明るい材料と言えないでしょうか?

次に日本チームの立ち位置です。
日本の代表チームが国外で行われたW杯で勝利を収めたのは、今大会のカメルーン戦が初めてのことです。仮に予選突破を達成すれば、これも同様。
この経験は選手、スタッフ、並びにチーム運営者に非常に大きな経験になります。
W杯自体も4度目。何も考えずにぶつかる時期は過ぎているように思います。可能ならば勝ち点に拘る戦い方をするべきです。

こうしたことをふまえれば、オランダ戦、破れはしたものの最少失点に抑え、引き分けでも突破できるという状況を作り出したことで、あの戦いに意味が生じてくる訳です。
結果論かも知れませんが、本大会では結果が全て。杉山氏や金子氏の意見は親善試合やアジアカップでは傾聴に値しますが、本大会で言うことではない。

私はと言いますと、現在の岡田ジャパンには非常に満足しています。
川島の闘志、CB二人の高さと危機察知能力、長友の対人とフィジカル、駒野の安定感、阿部のスペースを埋める力、長谷部の推進力、遠藤の浮遊力、大久保の速さ、松井のドリブル、本田のエゴ。
これら選手の特徴が、良く現れたチームになっていると思います。

阿部勇樹をアンカーに置いてくれたことで、私の岡田ジャパンへの不信感は全て無くなりました(笑)前から言ってたアレねw

もともと守備構築には定評のある監督です。最初からこれじゃいかんかったのかと思ったくらいですわw

個人個人の能力では、間違いなく世界には劣る日本。だからこそ選手個々人の特徴・武器を最大限に活かしたサッカーをしなければならない。
それなのに岡田ジャパンは、前述の没個性ジャパン。そりゃ文句も言いたくなりますよ。
日本の全てを出せた上で負けるならともかく、明らかにもっと良い方法があるのに負けてしまうこと。もっと言えばそれを見て、「やはり日本人はダメだ」となることが嫌だった訳です。
現在の岡田ジャパンは正解ではないでしょうが、1つの答えです。土壇場でハマったのか、百戦錬磨の閃きによるものかわかりませんが、岡田さんとチームが出した、日本サッカーの1つの答えです。
見守りましょう。
日本サッカーが新たなステージに上がれるかどうか、今夜決まるんです。

議論は大会が終わってからでもできるじゃないですか。