・総括

リーグ戦も3分の2が終わり、徐々に上位・下位がはっきりしてきた中、依然優勝争いに顔を出すなど大健闘のセレッソ戦。4年ぶりの大阪ダービー第2幕は、意外な形で幕を開ける。
開始早々遠藤から左の安田、中でルーカスが溜めて右の宇佐美へ。これを冷静に決めガンバ先制。
さらにフリーキックからDFラインとキーパーの間に抜けた中澤が頭で流し込み追加点。
開始から約10分でガンバはJ1最小失点のセレッソから、2点のリードを奪う展開。
対するセレッソアドリアーノがサイドに流れ、そこに3シャドーが代わる代わる入ってゴールを目指すも、2点差の余裕かはたまたセレッソ対策か、中に人数をかけて守るガンバを崩しきるまでには至らず、そのまま前半終了…の直前に、アドリアーノが名優・中澤*1の魔の手にかかり退場。
後半開始からセレッソはギアチェンジ。ポジションはそのままでサイドに起点を作り、ガンバゴールに圧力をかけると、相手のドリブルを警戒してか、はたまた悪いクセが出たか徐々に下がっていき押し込まれるガンバディフェンス。
結果、後半7分には乾(このシュートは見事だった。)10分にはマルチネスのシュートからアマラウと、ミドルレンジからの失点を重ねる。
ただガンバにとって幸いしたのが、同点となったところでセレッソが落ち着いた点。
ガンバの選手がギアを変えたというのもあるだろうが、セレッソの選手に守備の意識が(攻撃のそれより)強く見え始めたのも確かだった。
攻勢に出たガンバだが、安田や平井のシュートがポストを叩くなどフィニッシュを迎えることができない。
嫌な流れになりかけた後半23分、二川からペナルティエリアに走り込む遠藤へ浮き球のパスが出、これを遠藤がダイレクトで中のルーカスへ。ルーカスは再び少し溜めて左サイドフリーの安田へ。これを落ち着いてダイレクトで狙い、今度は決まってリーグ戦初ゴール。本人もコメントしてたが、トラップせずにダイレクトで打ったことは、決まった大きな要因であろう。試合はそのまま終わり3―2でガンバが大阪ダービーを制した。

*1:これで中澤が退場に追い込んだブラジル人は、エジミウソン、ポポに続き3人め