ボギョン

某なんちゃら掲示板の芸なんちゃら速報板で2スレめまで行くくらい盛り上がってるので、Jヲタとしてちょっと触れとく。
ボギョンは凄い。セレッソで比較するなら例えば、清武は香川にはなれないだろうが、ボギョンは香川になれる。それは成功のモデルタイプとしてではなく、真にアタッカーとして、という意味だ。
ドリブルタッチやターンの細かさという点では香川に及ばないが、それでもJの水準以上はあり、アジリティも高い*1。そして何より香川よりもシュートレンジが広い。
清武よりよっぽどわかりやすい選手だと思うが、欧州から声がかからないのは何故だろう。まだまだ日本代表の試合はチェックされているが、Jリーグの試合までは目が届いていないということなのだろうか。或いは兵役の問題か。
最も、記事になったように韓国代表で2ゴールを挙げたようなので、今後も活躍を続ければ、第2の朴智星になる可能性はかなり高い。今のうちにチェックしておくのに値する選手でっせ!

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0613&f=national_0613_066.shtml


まぁ今はアジア枠の影響もあり、有望株の新人が直接Jのクラブに入って成長しているケースが増えつつあるからねぇ。ボギョンの他にもチームメイトのジンヒョン、横浜FCから新潟、今大宮*2のヨンチョルとか、Fマリから山形を経て鳥栖に行ったキムクナン*3なんかはその走りだ。わざわざ外国の若手を育ててどうすんだって言う意見もあるけど、いま挙げた四人は助っ人として枠を使うのに十分値する活躍を見せている(ように見える)。
他クラブも追随しつつある。清水のイ・キジェジュビロのペク(ここら辺は名前も珍しいよね)、新潟の金珍○。広島にも韓国人っぽくない名前の選手が入ったし、F東のディフェンスにも1人いたかな。*4
こういうプロの最初のキャリアにわざわざJを選ぶってことはハングリーさやJに対するリスペクトもあるだろうし*5、何よりアジア枠という点で考えると、西アジアは宗教から文化から気候から違いすぎるし、東南アジアは絶対的な選手層が薄く、助っ人レベルに値する選手はなかなか引き抜けない(タイなんかは国内で十分な待遇を受けてしまうそうだ)。オーストラリアはわざわざ外国に行くならプレミアに行くよってケースが多いし、「お隣韓国」からの選手が多くなるのは至極当然のことのように思われる。
さすがにお金のあるクラブが外国人枠まで韓国人で埋めているならばヲイヲイと言いたくもなるが、財政が厳しいクラブでコスパに優れた外国人戦力として機能する分には悪い話ではない。
クラブライセンス制度の絡みもあり、今後とも韓国人選手は増えて行くと予想されるが、Kリーグがドラフトをやめると言う話もあり、果たしてどこまで増えるかは未知数であるが、Jも東アジア各地から選手が集まるようになると楽しそうなので(個人的なJリーグへの期待は近いうちにまとめたい)、今後もこの傾向が続くことを期待したい。

*1:これって欧州(と言うかドイツ?)で成功する為には必須だったりする。

*2:大宮には金って選手も直接来ていたみたいです

*3:昔「キム・ガンファン」って発音だった記憶があるんだが。

*4:補足:金珍洙ファン・ソッコチャン・ヒョンスだそうです

*5:大枚はたいて連れてきた外国人選手が期待外れのまま去っていく例は少なくないよね。ゼ・カルロスしかり、カルロンしかり。