It’s a small baseball

浦和の話はまた今度。


やってくれました日本代表。といっても野球のハナシです。


近年韓国、台湾など、アジアにおける野球のレベルは上がってきています。


それはアジアシリーズ、WBB等を見ればわかるでしょう。


ですから、今まではノンプロでも突破できた予選でしたが、その頃よりも厳しいものだったと言えます。


さて星野JAPAN。正直アウェイの短期決戦は(2003日本内弁慶シリーズもあり)星野に任せたいとは思ってませんでしたが、流石に色々修正を施してました。


チーム旗揚げと同時にスコアラーを派遣、情報収集・分析に努めます。


そして大学生を中心としたアマの代表を選考するなど、プロが入ってくる下地というものをこしらえます。

チーム、特に短期決戦に臨むチームというものは、全く新しく始めるよりも、ある程度出来上がっていた方が良いものです。そこに付け加えていく。これはオシムの手法にも似ていますし、通ずるものがあるのでしょう。運営の問題等もありますし。


そこにプロを加えさらに選考を進めていくわけですが、WBCも経験し今年3割を打った相川を外し、矢野を残します。


もちろん肩に痛みを抱えていたという理由はありますが、一番の狙いはトルシエ時秋田・中山のような役割を狙っていたのだと思います。


星野JAPANも、野手でいえば宮本がそうした役回りを担っていましたが、ブルペンの中はまた状況が異なります。


ダルビッシュ、涌井、成瀬といった若い投手や、川上、岩瀬、上原といった実績充分の中堅どころ。そしてアマで唯一選ばれた長谷部など、こうした選手で形成されるバッテリー。


率先してブルペン捕手として球を受けていた矢野は、派手な役では無かったものの、非常に良い潤滑油として貢献していたのではないでしょうか。

阪神の若手の投手、捕手はよく、「矢野さんのおかげです」という言葉を用います。
それはリードというだけではなく、基本的に面倒見が良いとか。


自分が監督していた時の正捕手です。星野もそこまで考えていたことは想像に難くありません。


さて試合ですが、親善試合をしたオーストラリアの監督、台湾のメディアや試合前の韓国の監督などにさんざん「パワーを感じない、恐くない」といったことを言われ続けてきました。


確かにその通りで、30本以上打ったのは村田、阿部だけの小粒なメンバーでした。


日本は優勝したWBCでも(意外に)本塁打を打っていましたから(10本くらい)別に的外れなコメントという訳ではないでしょう。


しかし昨日、そして今日の試合と、その「パワー」だけが野球ではないところを見せつけてくれました。


特に今日の七回。死球・ヒットとフィルダースチョイスで迎えた満塁のチャンス。


三球投げた後のあのタイミングでスクイズ


しびれますね、はいヾ(*~▽~)ノ


結局終わってみれば、この試合でだめを押した新井と、フィリピン戦の稲葉しかホームランはありませんでした。


日本の野球を見せつけてくれたと思います。



五輪も期待!