It’s a small baseball 2

さて、いい加減阪神に言及しておかねばw

いやぁ調子良いですねぇ、阪神
開幕前の諸解説者方の予想ではそんなに高い評価はいただけませんでしたが、フタを開けてみればあまり穴が無いw

好調の要因は3つです。

1 先発陣の覚醒

去年の阪神先発陣は、規定投球回を投げたピッチャーが1人もいなかったという事実がありましてw

まぁ後に触れる岡田采配とも絡みまして、先発陣の踏ん張りは間違いなく好調の要因です。


下柳が貫禄たっぷりの働きっぷり。
今年は七回まで投げるのはおろか、完投までしてくれました。
隔年ピッチャーの雰囲気が漂ってきた福原、安藤もきっちり投げ、新外国人のアッチソンも外のスライダーのコントロールが良いため、「今のところは」仕事をきっちりこなしてくれます。
ここに若手の岩田くん、雨男の杉山が加わるのが今年の阪神のローテですが、皆かなりよく投げてくれています。

と、言っても130球も140球も投げるのではなく、100球前後で七回までをきっちり投げます。あまり無理をするわけではありません。
(岩田は野口ですが)矢野のリードも少し変わったのでしょうか。まだテレビで1試合通して見たことが無いので詳しくは保留ですが。
ともあれ、先発陣の好調はかなりのプラス要因です。ジェフがいない影響をあまり感じません。


後ろは江草、渡辺、投げないと調子を落とす久保田、投げないと球速の上がる球児。そこに阿部くんが顔を出すなど12球団で見てもかなり充実してますし、先発陣がヘバってきても多少はカバー可能です。
二軍には金村(暁)、上園、能見、ボーグルソンなども控えており、私はこのまま行けるんじゃないかと楽観的な観測をしています(笑)

2 新戦力の効用

新井は文句無しで最高の新戦力です。ホームランが無い分(今日打ったかな?)金本より打点は劣りますが、かなり良いところで打ってくれてます。

そうするとその前を打つ赤星、平野。彼らを塁に出すことは、後ろに新井、金本が控えているゆえ、相手ピッチャーからすればかなり嫌です。

そこを上手くつき、かき回せていると思います。

そう考えると平野の獲得は大きい。

最近はスタメンで出れてませんが、赤星と二人で走り回る様は見ていて心地よいです。
バントも危なっかしいながらも良く決めてくれてますし、賛否両論ありますが、ヘッドスライディングなどチームをもり立てるプレーもありますし、セカンドの守備も期待できます。


そしてこれら二人が入ることによって、相乗効果が働いています。


まず鳥谷。六番という打順により、かえってバッティングが良くなった模様。
平野(新井)らに刺激されたのか、次の塁を積極的に狙う姿勢も良いです。

守備も安定してきましたし、そのうち三番を任せられるようになると期待できます。

そしてなんと言っても赤星。
首の具合が心配ですが、一番に彼をおけるのはかなりのプラス材料でしょう。


ん?フォード?いや、阪神が自前でとってくる外国人野手には最初から期待してませんw


3 岡田監督(どんでん)の采配。

あっちの岡田とは異なり、名将と呼んでも差し支えない監督になってきました。
のであっちとの混同を避けるため、2ちゃんの愛称である「どんでん」でいきます。

どんちゃんはかなり我慢する監督です。
去年だけ見ても今岡、浜中、関本を我慢強く使い、先発は六回までで切り、(時には六回が江草や渡辺だったり)JFKの三人を七回から投げさせるなど、かなり一貫した戦術をとっていました。

これは相手からすればわかりやすいのですが、選手からすればかなり信頼がおけます。

まぁ今岡にせよ浜中にせよ我慢しすぎたきらいがありますが、夏からは林、桜井など(坂、庄田、藤原、葛城等)を起用していた訳で。

チャンスはあまり与えないけれど、ものにしたら使ってもらえる。実にシンプルな采配でした。(上園もそう言えるでしょう)


ですがこの采配は、臨機応変さに欠けるのも事実です。
横綱野球というと聞こえはいいですが、相手が対抗策(弱点を徹底的についてきた場合など)を練ってくる場合、対応しきれません。
それが、(2005のシリーズや、去年のプレーオフなどの)短期決戦に弱い所以でしょうか。


しかし今年は違います。
チームとして次の塁を積極的に狙う意識、つなぐ野球といったものを徹底しているのですが、そこに柔軟さを混ぜています。
例えば平野に代打桧山を送り、桧山が結果を出してそこにしっかり代走坂を送る。
その坂が新井のタイムリーで帰ってくる。といった采配です。

当たり前と言えば当たり前なのでしょうが、私はどんちゃんの進化だと思ってます。

さらに前述の先発陣。
100球が1つの目処になっているのは間違いありませんが、調子がよかったり、まだ行けそうな場合は続投させます。
これも当たり前と言えば当たり前なのでしょうがw
少なくとも去年には見られなかった光景です。

そうした臨機応変さを兼ね備えた阪神。連敗が未だに無いのも、きっちり修正できているからなのでしょう。

強くなってしまった…(´;ω;`)

今年はなんだかんだで期待できます。
林、桜井、金村、ボーグルソン、といった選手もそのうち出番が来るでしょう。

…あとは今岡…o(´□`*o)