香川離脱に関してと決勝展望

若い世代から2〜1.5列めのアタッカー*1が次々と出てきている日本サッカー界だが、その先駆け・象徴たる存在である背番号10が、骨折によりチームを離れることとなった。これは代表チームにとってもドルトムントにとっても、もちろんキャリアアップを狙う本人にとっても痛すぎる離脱であろう。
香川の香川たる所以は言うまでもなくファーストタッチと決定力。受けたボールの置き方と、そこから放たれる(カタール戦でもキーパーの肩口を抜いて見せた)シュート技術の高さである。
そしてもちろん、屈強なブンデスリーガディフェンダーを掻き回すアジリティ・スプリント力も忘れてはならない(カタール戦の1点めもなんかに現れてるかな)
従って彼の持ち味はオーストラリアを相手にすることにより、最大限発揮されると(ある種容易に)想像できたために故障は非常に悔やまれるが、今は彼の怪我が1日も早く完治するよう祈るほか無く、代表チームはエース抜きで目の前のサッカールーを倒さなければならない。
代役は3パターン考えられる。
1:そのまま藤本(コンディションは良いらしい)を入れて、清水の両翼を結成。
2:(リンクマンとして優れる*2 )柏木を入れて、ショートパスで掻き回す。
3:細貝をそのまま入れて、前から当たらせるor長谷部が右に回る。
1はサイド攻撃の老舗、清水エスパルスと同布陣だが、真ん中がヨンセンではなく前田、しかもオグネノフスキらオージーディフェンスが相手となるとそのままでは通じないと見るのが普通。最も今期の清水は小野・兵働らが上手く絡んで機能した場合は華麗な地上戦を演出していたし、そもそもこれは代表チームであり、また違った攻撃を見せてくれると思われる。
この場合カギは本田・長谷部。前の3人といかに絡めるか。
2は必然的に左サイドからの崩しが基本となる。従って逆サイドの岡崎のプレイや、サイドに流れた前田のスペースを本田がいかに使えるかがカギとなる。
3は並びが読めない。細貝はゴールの嗅覚やシュート技術はあるが、そこに至るまで(特にボールの受け方)に難がある選手に感じるので、スタートから2列目は考えにくい。
韓国戦、右長谷部、中で遠藤と細貝という時間帯があったような気がするが、流れの中・テレビ観戦では自信を持てないうえ、「2列め長谷部」は(動き方の点で)ケンゴシステムの二の舞になるような気がする。クロスやシュートは申し分ないんだけど。
だからこの布陣を選んだ場合、色んな意味で興味深い。


これまでのザックチョイスを元に考えると、途中出場等で結果を残した選手に出番を与える可能性が高い(ex.:岡崎・伊野波*3 )となるとこれまで試していた布陣のうち、(ファイブバック等の)極端なもの以外を採るだろうということでの、3つ。ザックは戦術や采配がシンプルで分かりやすいのが良いね(今大会が終わったらまとめます。…たぶん)。
だから逆にこれ以外なら勝負を掛けている、ということだと思いますが、どうなるでしょうか。

結局はガンバレ、ニッポン!ってことさ。

*1:ドリブラー:宇佐美、金崎、小野、原口、山崎、東、宮吉なんかもそうか

*2:と私が考えている

*3:も1つ言うと川島が戻ったように吉田も戻すだろう。